行為(ACTION)=空間(SPACE)

 

 

 


 

最後の夜、プロテストキャンプの東側の野外食堂に大勢の人々が集まっている。テントの下の大釜から立ちのぼる湯気、道路の反対側ではG8TVがスクリーンに映し出され、皆が地面に座りながら、これまでの自分たちのアクションを振り返る。拍手や歓声が黒い夜空に響く。

 それは、まったく新しい夜だった。皆が肩をよせ、火の周りを囲み、同じ様に並び、配られた皿に料理を盛る。あまりにも愉快な蕩尽の祭りに集った人々、いくつもの言語によって紡がれたざわめきと歌が薄炭色の空に混じり合う。土手の斜面までびっしりと座り込んだ彼らと大地の間に何の隔たりもない。黒く蠢く大地となった彼ら、彼女ら、そして私とあなた。

 群れて大地に棲む者たちの宴は、原始の社会の姿を一瞬の内に映し出す。その内側では、貨幣と市場が分断してきた人間の交通と交流の疎外はもはや遠い過去の野蛮な慣習であったかのように映る。今ーここにあるもの。そして、かつてーいまーこれからも持続していくもの。多くの人々が遠い未来として夢見た革命後の世界は、この500平方メートル四方のキャンプ場にその萌芽として確かに生きられてた。すべての出来事と場所が、このキャンプに居る全員に向かって開かれていた。

最後の夜、プロテストキャンプの東側の野外食堂に大勢の人々が集まっている。テントの下の大釜から立ちのぼる湯気、道路の反対側ではG8TVがスクリーンに映し出され、皆が地面に座りながら、これまでの自分たちのアクションを振り返る。拍手や歓声が黒い夜空に響く。

まったく新しい夜だった。皆が肩をよせ、火の周りを囲み、同じ様に並び、配られた皿に料理を盛る。あまりにも愉快な蕩尽の祭りに集った人々、いくつもの言語によって紡がれたざわめきと歌が薄炭色の空に混じり合う。土手の斜面までびっしりと座り込んだ彼らと大地の間に何の隔たりもない。黒く蠢く大地となった彼ら、彼女ら、そして私とあなた。

群れて大地に棲む者たちの宴は、原始の社会の姿を一瞬の内に映し出す。その内側では、貨幣と市場が分断してきた人間の交通と交流の疎外はもはや遠い過去の野蛮な慣習であったかのように映る。今ーここにあるもの。そして、かつてーいまーこれからも持続していくもの。多くの人々が遠い未来として夢見た革命後の世界は、この500平方メートル四方のキャンプ場にその萌芽として確かに生きられてた。すべての出来事と場所が、このキャンプに居る全員に向かって開かれていた。キャンプファイアーの橙色の輝きが黒尽くめの人間たちの顔を、その

ロストックでの4日間は、人々の有機的結合の無数の渦に巻き込まれ、これまで僕が充てにしていた世界に関する方位磁石をことごとく壊してしまった。全ての出来事が、至る所で自発的に生起し、拡張し、互いに結びつく様を目の当たりにした。それは植物的な運動に似ていた。

 ロストックでの4日間は、人々の有機的結合の無数の渦に巻き込まれ、これまで僕が充てにしていた世界に関する方位磁石をことごとく壊してしまった。全ての出来事が、至る所で自発的に生起し、拡張し、互いに結びつく様を目の当たりにした。それは植物的な運動に似ていた。

 

Bilston Glen Anti-Bypass Camp. Edinburgh, UK 2008