浅井の一本桜

桜をゆっくり見れるのももう今日が最後だろうと思い、田主丸の「浅井の一本桜」を見に行く。途中、蕎麦屋「荀」に立ち寄ってとろろそばを注文。耳納連山は黄砂で少し霞んで見える。一本道は桜を目指す車が列をなしていたので、ぐるりと回って近くの空き地に停めて一本桜まで歩いていくが、途中の梅の花の濃厚な紅色にくらっとする。さすがに見学にきている人たちは多い。坂を登ると若い緑色の中に菜の花が点々と生えている池の土手に立つ。その右手には大きく枝を伸ばした老齢の桜の木。池に降って少し下から桜を見上げる。池の水面には桜の木が反転して揺らめく。水面には散った花びらの斑点、その下には無数のおたまじゃくしがうごめいている。草花の緑も萌え立っている。いのちがあちらこちらで溢れている。桜の木に近づくと幹が大きく避けて空洞になっていて、その内部に無数の根が絡み合っている。酒がなくても、この植物たちの「気」の充満した世界に酔ってしまうこともあるのだなぁ、と。少し体が浮いたような心地で車に戻る。高良山頂上に向かう山道を登り、つつじ公園で少し休憩し、また高良山を降って家に戻った。

 

 

 浅井の一本桜

浅井の一本桜